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深津篤史コレクション III
深津篤史 著
四六判/127×188mm/336頁
芯無し上製本/表紙箔押し+空押し/2016年
AD+ED+D+DTP:松本久木/装丁・組版協力:納谷衣美
深津篤史コレクション第3巻 関西のみならず、全国そして海外でも高い評価を受け、次代の演劇界を牽引する若手劇作家・演出家として、様々な世代から支持を得ていた深津篤史。夭折と言うにはあまりに早すぎる旅立ちだったが、不朽の名作と呼ばれる作品を活動の初期から数多く残し、演劇という舞台芸術の可能性を常に拡張し続けた。 コレクション III は、男女の短い会話のやりとりの中に艶めかしく生き生きとしたこころの機微が描かれた掌編集『四季一会』、数少ない短篇のひとつ『夜毎の鳩』、再演を重ねた外部書き下ろし作品3本、深津と20年にわたって作品づくりを共にした舞台美術家・照明家・音響家による鼎談を収録。さらに深津の演劇観・思考力・志向性・言語感覚・詩性感覚がみごとに顕れている文章群と30ページ近くに及ぶ詳細な年譜で構成された「断象・深津篤史」を作出。深津篤史の才能に、多層多角的に触れられる一書となった。 _ 掲載内容 [戯曲] 四季一会 夜毎の鳩 春の音、曇天 。をつけてみる 五軒町商店街寄合会 月灯の瞬き [詞] 普段生きている世界では… [鼎談] 池田ともゆき×西岡奈美×大西博樹「深津篤史の舞台の作り方」 [断象・深津篤史] 芦屋高等学校時代 公演パンフレット掲載文より 雑誌寄稿文より 対談─岩崎正裕 インタビュー─劇作家への10の質問 年譜 [寄稿] 北村 想「もちっと待ってろ」 小堀 純「あとがきに代えて」 _ ふかつ・しげふみ 劇作家・演出家。1967年8月8日、兵庫県生まれ。同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修士課程修了。1992年劇団「桃園会」を旗揚げ。1998年 『うちやまつり』で第42回岸田國士戯曲賞受賞。同年兵庫県芸術奨励賞、第16回咲くやこの花賞受賞。2006年『父帰る/釣堀にて』及び『動員挿話』で第13回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞など。大阪現代舞台芸術協会会長、日本演出者協会理事を歴任。 2009年8月、肺小細胞がんが見つかる。「私を滅ぼすもの」の「名前と実体」があることは「ないよりは良い」と書き記すほど、透徹したまなざしで生と死の虚構とリアリズム、自己と他者の実在と不在を劇作と演出の両面で追求した。 2014年7月31日、5年にわたる闘病生活の末、芦屋市の実家にて死去。享年46歳(満)。
2,750円(本体2,500円、税250円)
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