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a+a美学研究|第11号

大阪大学大学院文学研究科 美学研究室 編集

A5判/148×210mm/224頁

並製/無線綴じ/表紙マットPP/2017年

AD+D+DTP:松本久木 ED:高安啓介


成熟した社会においてデザインは文化であり、目先の利益に走りすぎない余裕こそが新しい価値を生み出すのならば、デザインを文化として育てていくうえでデザイン研究もまた欠かせない。本特集は、気鋭の研究者の論考をとおして、今後のデザイン研究にも生かされる視点をあらわしている。各章の導入の文章において、何が考慮されるべきか、何が考察されるべきか、要点をあげているので、問題にたいする見通しを得ることができる。各論考は、読者をすぐさま問題へと導くだろう。偶然この冊子を手に取ってしまった皆さんにも新しい発見があるにちがいない。
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[内容]

序論

|第1章|近代工芸運動

一九世紀後半の英国におけるインテリアの位置
北村仁美
(東京国立近代美術館工芸課主任研究員、専門は近代工芸史)

ドイツの近代工芸運動
──ミュンヘンとドレスデンを中心に
池田祐子
(京都国立近代美術館学芸課主任研究員)

柳宗悦の佛教美学
猪谷 聡
(公益財団法人金沢文化振興財団・鈴木大拙館学芸員)

|第2章|デザインの言葉たち

デシグナーレ考
横道仁志
(大阪大学大学院文学研究科教務補佐員、専門は中世キリスト教思想、美学、芸術学)

つくる・風情・風流
──日本におけるデザイン意識の古層
土田耕督
(日本学術振興会特別研究員(PD)、専門は和歌(論)・連歌(論)の研究を中心に据えた日本芸術学)

手・様・体
──筆跡の語られ方をめぐって
萱 のり子
(東京学芸大学教育学部教授、専門は書学、東アジア芸術論)

|第3章|デザイン教育史

イタリアの「デザイン」教育
平井直子
(川崎市市民ミュージアム主任学芸員、専門はデザイン史、西洋美術史、博物館学)

ウルム造形大学における脱バウハウス思想
高安啓介
(大阪大学大学院文学研究科准教授、専門はデザイン思想史)

映像による美的コミュニケーション教育
要 真理子
(跡見学園女子大学文学部准教授、専門は英国のモダニズムと美術批評)
前田 茂
(京都精華大学人文学部教授、専門は映画を中心としたイメージ論)

|第4章|デザインミュージアム

フランス第二帝政期の装飾芸術と展覧会
──「産業応用美術中央連合」の創設をめぐって
島本英明
(パリ・ナンテール大学大学院に在籍、専門はフランス近現代美術)

新しいミュージアムのかたち
──工場・製作室・研究所
三木順子
(京都工芸繊維大学デザイン・建築学系准教授、専門は美学・芸術学・形象論)

ロボットをめぐる展示の問題
村上 敬
(静岡県立美術館上席学芸員、専門は日本近代美術・デザイン史、文化資源学)

|第5章|デザインの東西交流

朝顔のジャポニスム
──園芸と工芸と文芸
橋本順光
(大阪大学文学研究科准教授、専門は日英比較文学)

英国人リバティの日本視察
平光睦子
(同志社女子大学生活科学部准教授、専門はデザイン史、服飾史)



>>a+a美学研究|第10号














 


ISBN 978-4-944055-90-6
定価

1,650円(本体1,500円、税150円)

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